保育と子どもと私

保育・子どもに関する情報、健康についてを体験と共に書いています。部分的にでもお役に立てると嬉しいです!

保育士が使っている赤ちゃん寝かしつけ術

「今寝てくれたらいいのに・・・」

「どうして寝てくれないの?!」

等、赤ちゃんがいる家庭のお父さんお母さんは思うことが多いのではないでしょうか。

今回は、保育士をしながら、年齢ごとの寝かし方・どの年齢も共通する寝かせ方をお話できればと思います。

 

 

 〈目次〉

 

0歳児(0歳首が完全に座って縦抱きができる頃~1歳)~1歳前半くらいまで

この頃はまだ、お布団の上で眠ることができなくて、お父さんやお母さん二抱っこされながら眠る時期だと思います。母乳を飲んでいるお子さんは、母乳を飲みながら眠る時期です。ですので、この時期のお母さんは、そこまで寝かしつけに苦労することはないのかな~と思います。

お父さんが、お子さんを預かって寝かさないといけないとき、これが大変なんですよね。普段、母乳で寝ているお子さんがお父さんと一緒に寝るとなると、泣いてからのねんねになりそうですよね・・・

そんな時、お父さんに試して欲しい方法は、縦ゆれ抱っこです。

ゆらゆらすると揺さぶられっこ症候群が心配されるかもしれませんが、揺さぶられっこ症候群は脳が傷つくほど揺すってしまうことで起こることです。

頭を2秒間に5~6回揺する

  • 体を10秒間に5~6回の割合で激しく揺する
  • 体を20分間左右に揺する
  • 「高い高い」で空中に投げ上げてキャッチを繰り返す
  • 両手で抱え、急激に持ち上げゆっくり下ろすことを繰り返す
  • 揺り篭に入れたまま、6歳の兄が大きく・早く何度も揺すった


Wikipedia「揺さぶられっ子症候群」より)

 普段、横揺れで寝やすい赤ちゃんもいると思うのですが、縦で揺らしてあげると安心して眠ることができる子も多いです。

そのときは、赤ちゃんを抱っこしながら、スクワットをするように1秒に一回下に下がって上がってをくり返してあげてください。お父さんの筋トレにもなりそうですよね。

赤ちゃんは縦抱きにしてあげて、ひざを使って柔らかくゆらゆらしてあげてください。

 

お布団で眠れるようになった頃

1歳後半くらいになると、お布団の上に寝てトントンで眠ることができるようになってきます。そのときに、いろんなところが気になってごそごそ動いてしまうお子さんには

・敷布団の下に手を入れてあげて手で布団をこすり合わせる(布団をコチョコチョするような手つき)音を聞かせてあげる(お母さんの心音と似ているからなのでしょうか。。。結構子供が落ち着くことがあります)

・髪の毛を耳にかけてあげる仕草

・髪の毛と髪の毛を指でこすり合わせる仕草

をしてあげてみてください。髪の毛を耳にかける仕草は、触れてもらっていることに対する安心感と、マッサージのような気持ちよさで眠りを誘発できることが多いです。

大人でも、髪の毛を触ってもらうのって気持ちよくないですか?赤ちゃんも同じだと思います。(新生児は頭皮がまだ出来上がっていないのでやらないでください)

ゆっくりと触れてあげながら寝かしつけてあげてくださいね。

 

あとは、体の一部に触れてあげながら、絵本を読んであげたりするのも効果的だと思います。絵本を読むときは、ゆ~ったりとした口調でゆっくりやさしく読んであげてくださいね。

眠ることを嫌がっているお子さんに対しては、お子さんの指を一本一本つまんであげながら、「これはお父さん指」「これはお母さん指」「これはお兄さん指」「これはお姉さん指」「これは赤ちゃん指」と言ってあげると黙って聞いていてそれをくり返すことで眠気を誘発することもあります。最初は元気に触れ合い遊びのようにしてあげて、だんだん声をやさしく小さくしてあげることがコツです。

横になることを拒むお子さんには

お布団を敷いていても横になるどころか、抱っこでごろんとお布団に体を横たえてあげても、むくっと起きてくる子はいますよね。無理にしようとすると、泣いてぐずる。。。

そんなときも、まずは布団の上でじっとすることができれば眠くなってくるので、

・大人が足を開脚して座った状態の足と足の間に「今からおもしろいことをするよ~」といいながら子どもを寝かせる。

子どもが横になると、大人の指を使って子どもの顔の上を走らせる。「しゅっしゅっぽっポー電車が走りマース!」とか言いながら。そして、鼻や耳の穴のところにきたら「トンネルに入りマース」といいながら(実際は入りません)「すぽっ」と(鼻から入ったら耳から出てくるイメージで)出てきてあげてください。その大人の指が子どもの顔の上を走る刺激を子どもは感じようとしますから、そこに集中が集まり、だんだん眠くなってくるはずです。

 

抱っこで寝た後に布団におろしたら泣き始めたときの対策

だっこで寝て、そーっと布団におろしたのに急に泣いて起きてしまう。

そのときには、

・おでこぐるぐる

・高速トントン

を試してみてください。

 

おでこぐるぐるは、大人の人差し指、中指、薬指辺りの指で子どものおでこに手をそっと当ててあげて、ぐるぐると円を描いてあげる方法です。

赤ちゃんは、おでこをそっとぐるぐるされると眠そうに目を閉じるので、それを続けてあげることで眠りやすくなると思います。

 

高速トントンですが、これはその名のとおり、早くとんとんしてあげる方法です。

眠る直前は、大人が子どもをとんとんするリズムは、子どもの呼吸と同じ速度くらいの速さででとんとんしていると思うのですが、それを1秒に5~6回とんとんする方法です。首のすぐ下の胸の上辺りを力を入れずとんとんしてあげてください。子どもはスーッと眠りにつくはずです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。私の知り合いのママさんの前で以前、おでこぐるぐると高速トントンをやって見せたとき、「へー!そうしたら眠るんだ~」といわれたことから、意外と知らない人がいるのかもしれないと思い今回記事にしてみました。お役に立てるとうれしいです。

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