子どもと接する「10秒ルール」
忙しくしているときに限って、「ママ―、遊んで~」と言ってくる子どもたち。
こんな時に使える魔法の10秒ルールをお伝えします。
- ちょっと待ってねを言う前に・・・
- 「10秒ルール」
- ◎子どもが3歳以上の場合
- ◎子どもが1歳半以上の乳児の場合(見える範囲で遊んでいることが前提)
- 機嫌が悪い子どもを想定
- それでも落ち着かない場合は・・・
- その他のアイデア
- まとめ
- 最後に・・・働くお母さんへ拍手
ちょっと待ってねを言う前に・・・
キッチンでご飯を作っていて、手が離せない。そんな時の子どもからの「ママコール」
つい
「もうちょっとだからちょっと待ってね」
と言いがちですよね。
子どもたちは、ママからの「ちょっと待って」を最初は忠実に待っています。
でも、待ってと言われて待っていても来てもらえない・・・その経験の繰り返しで、
「ママの“ちょっとまって”は来てもらえないんだ」ということを学んでしまいます。
そこで子どもは賢いので、ママの「ちょっと待って」の声がかかると、“ぐずってみよう”とか、“もっと大きな声で呼んでみよう”とか考えて、待ってくれなくなる。
こんな悲しい悪循環が発生してしまいます。
でも、大丈夫です。ちょっとの工夫で子どもたちの心が落ち着く方法があります。
それが
「10秒ルール」
です。
子どもが「ママ―」と呼び掛けてきたときに、「ちょっと待って」というよりちょっと今やっていることの手を止めて、子どもの目線までしゃがんであげて
「なあに?」「どうしたの?」
と優しく応えてあげる。これが「10秒ルール」です。
子どもたちにとって、
「ママを呼んだらすぐ来てくれた」
ということがまず一番の気持ちの安定剤なんです。
そして、そのうえで話を聞いてくれたら、とっても嬉しい気持ちになります。
こんな感じです。
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◎子どもが3歳以上の場合
ママ:(キッチンでご飯を作っている)
子ども:「ママ―!遊んで~!」
ママ:(今は忙しいんだけどな~と思いながらも、10秒だけ!と手を止めて、子どものところに行ってしゃがみこんで目線を合わせる)
「なあに?どうしたの?何して遊んでたの?」
子ども:「〇〇で遊んでたの!(ママに話を聞いてもらってうれしそう☆)」
ママ:「そうなんだね。〇〇(子どもが言った言葉を繰り返す)で遊んでたんだね。上手に遊べてるね~一人で遊んでくれてありがとうね~(一人で遊んでいる子どもをほめる)
ママね、今〇〇ちゃん(君)のために、おいしいごはんを作ってるんだ~。今日のご飯は〇〇(メニュー)だよ~!おいしく作るから出来上がるまで、遊んでてくれる?何かあったら、ママ―って呼びに来ていいからね(安心感を与える)」
子ども:「うん、わかった~」(と遊びに行く)
◎子どもが1歳半以上の乳児の場合(見える範囲で遊んでいることが前提)
子ども:(遊んでいたおもちゃをもって近寄ってくる)
ママ:(今近づいてきたら火を使ってるから危ないんだけどな~と思いながらも手を止めて、近づいてきた子どもの持っているおもちゃを、食べるふりをする)
「パクパク~。あ~おいしい☆もっと食べたいな~」
子ども:(嬉しそうにしながらまた遊びに戻っていく)
時間は10秒もかからないはずです。
ただ乳児は、歩行が安定しなかったり、見ていないと危険なことも多いので見える範囲でできたらいいですよね。
でも、上記のようにうまくいくことばかりではないですよね?
次に、
機嫌が悪い子どもを想定
して書いてみようと思います。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ママ:(キッチンでご飯を作っている)
子ども:「ママァ―!(じだんだを踏んでいる)」
ママ:(あ、なんか怒ってる。子どもがイライラしてると私もイライラする。でも10秒だけ!と手を止めて、子どものところに行ってしゃがみこんで目線を合わせる)
「なあに?どうしたの?何して遊んでたの?」
子ども:「ヴ~ン!ヴ~ン!(声にならないイライラをぶつけている)」
ママ:「一人で遊んでくれててありがとうね。さみしかった?嫌だった?(と言いながら子どもを膝に抱き寄せてぎゅーと抱きしめてあげる)
ママね、今〇〇ちゃん(君)のために、おいしいごはんを作ってるんだ~。今日のご飯は〇〇(メニュー)だよ~!おいしく作るから出来上がるまで、遊んでてくれる?何かあったら、ママ―って呼びに来ていいからね」
ここで、子どもの心は、「ママが自分の気持ちを分かってくれた」ということに満たされると思います。じだんだを踏んでいる子どもの場合、イライラしたいわけではないけど、そのイライラが収まらないのでどうしていいのかわからずお母さんのところに来ることが多いと思います。子どもの心は「ママ~助けてよ~」という気持ちだと思います。だから子どものこの、“助けて”というSOSに触れてあげる(「つらかったね」「悲しかったね」など)で子どもの心が落ち着く場合があります。
それでも落ち着かない場合は・・・
ここまででも落ち着かない場合は、例えば
「じゃあ、落ち着くまでここにいていいよ」と言って、キッチンのお母さんの見えるところに特等席(椅子でもいいし、座布団でもいいし)を作ってあげて、そばにいられるようにしてあげましょう。
もし、手をつないで「こっちにきてよ~」という場合は、見せたかったものをお母さんに見せられたことで、行ってあげると落ち着く場合があります。
10秒ときっちり決めるというよりは、子どもが求めることにまず一回答えてあげる。
それが「10秒ルール」です。
その他のアイデア
お母さんが10秒を投資したけど、「もっともっと」となる子どもに対しては、かわいいキッチンタイマーを使って
「これが鳴るまでにママご飯作るから、よーいドンでスタートボタン押してね」とか、
時計が見れる子どもに対しては、時計にビニールテープなどで数字に印をつけて、「長い針がここに来るまでにはママ頑張ってごはん作るから、長い針がここに来たら、時間だよ~って教えてくれる?」とか言いながらごはんが作れる目安を楽しみながら見せてあげられたらいいですね☆
子どもたちはお母さんのまねっこをしたいという気持ちもありますので、キッチンの近くにままごとの包丁とまな板を置いておいて、まネッ来させてあげるのもいいかもしれませんね☆
まとめ
・子どもたちにとってお母さんの目は最高にうれしいプレゼント。だから忙しい中でも少しでも目線を合わせて話を聞いてあげたり、抱きしめてあげたりすることで落ち着くことがある。
最後に・・・働くお母さんへ拍手
子育てされているお母さんって、本当に尊敬します!私は保育士で、お昼の間だけ大切なお子様をお預かりする仕事です。子育て経験のない私が、実際に子育て中のお母さんの大変さを分かっていない部分もあるかと思うのですが、もし、部分的にでも使ってもらえるところがあるなら・・・と思って書きました。
子育て真っ最中の働くお母さんのご意見をもっと聞きながら、お役に立てる記事をかけるようにがんばります。読んでくださり感謝します。